娘を妊娠してる頃から思っていたこと。
「娘に生まれたい。彼女が羨ましい」
普段から人のことは特に気にならないし、あんまり羨ましいと思うことはないんですが自分の娘が本当に羨ましい。
彼女になりたい。
1つは親バカですが超小顔なところ。
私は特に小顔じゃないけどそれでも歯並びは最強に悪くて15年近く矯正しています。(今も歯の裏にずーっと付いてるから人生のほとんど口内に異物がある)
弟は3Lのヘルメットも入らないくらい顔が大きいので歯並びは市から表彰されるくらい綺麗でした笑。
彼は彼なりに自分で顔が大きいことをネタにしつつもコンプレックスはあって、
「お姉ちゃんは合法的に歯を矯正すればいいけど自分は顔を削るのは整形しかなくて難しいし、頭の幅は変えられない」と言われたことがあります。
娘は今の所矯正するほど歯並びは悪くなさそうなのに顔小さすぎて本当羨ましい。
顔の中身は女の子はメイクでどうとでもなるけど、歯並びと顔の大きさは自力で数日でどうにかなるもんじゃないからね。
2つ目は夫が父親ということ。
これを言うと「それはパートナーに対しての最高の褒め言葉ね」と言われたことがある。
今でこそ関係は修復しているけど、私の父はとても厳しくて昭和の名残を強く感じる人だった。
幼い頃は親の言うことを聞くということが正しいとされていたけど思春期になると、父と違う意見だと怒鳴られたり手を上げられることに疑問を感じるようになっていた。
「お茶」の一言で周りが動いてくれるのが当然の亭主関白の父と違い、夫は料理以外の家事は完璧だ。
いつも気がつけば排水溝やシンクの掃除は終わってるし、まめに網戸や換気扇も駐車場で自主的に洗っている。
何より、違う意見だとしても穏やかに話し合いという会話ができる。
私は自分が親になった今でも、子供と親なら親が正しいとは思わないし間違ってることもたくさんある。
私より娘の方が最先端の人間だし、一人の人間として話をしたいし聞きたい。
それは娘にはこの先何度も伝えたいし私だけでなく夫と娘、私と娘、私と夫もそういう関係でありたい。
何があったとしても決めつけずまずは話を聞きたい。
恐らくそれができる夫が父というのが羨ましい。
私は父が怖くて足音が聞こえるたびに部屋に隠れていた。
自分のやりたいことを親に怒鳴り散らされ反対されても頑張って貫いてきたけど、本当は「どうしてそれが好きなの?面白いね!お父さんにも教えてよ」って言って欲しかった。
そうじゃなくても頭ごなしに否定しないで欲しかった。
世間体や周りがそうだからではなく、子供が何を考えその決断をしたのか聞いて欲しかった。
こんな父でも今では立派なじいじになり孫にはデレデレである。
父に命令できるのは私の娘くらいであろう。あんなに優しい顔をする父を見るのは初めてで、出産をして驚いたことベスト3に入ると思う。
そんな父と家族を運営してきた母は本当に優しくて強くて、こんなばあばを祖母に持てるなんて娘が益々羨ましい。
いつだって新しい人になりたい。
新しいものやガジェットが大好きなので、思春期にインターネットが出始めてその流れを今に至るまで見れたことは町ラッキーと思ってるけど、このiPad Proでお絵かきするのが当然の子供時代も送って見たかった。
昨日できないと思ってたことが簡単にテクノロジーで出来るようになるのが楽しすぎる。
いつまでもずっと楽しみたい。
今からどんどん吸収していろんなことが出来る子供に、大人になれる娘が羨ましい。
娘は未来人。
30年も前に生きた私の常識や世界観なんて気にせず新しいものとどんどん融合して生きて欲しい。
わたしはそれを娘通じてもぐんぐん吸収するおばあちゃんになる。
別人格だとしても娘に「母親の生き方いいじゃん!」って思われるようになりたい。
あぁでもやっぱ娘羨ましいな。
私も他の家族も皆応援するから自分の楽しいように成長しなよ。