私にとってのお守り

初めて私が「それ」を意識したのは小学校入って初めての冬休み、セーラームーンの映画を見に行った時。

入場者全員にお祈りクリスタルと言われる水晶玉、それからお祈りを叶えるための小さなメッセージが入っていた紺色の巾着がプレゼントされた日のことを今でも覚えている



特別な気持ちで何度もその水晶玉入り巾着を両手に抱きしめてお願い事をしたし、親や先生に内緒でランドセルに忍ばせて登校していた。


思えば私はいつもそういうものに癒されたり励まされて、自分を鼓舞して気がする。




新学期はお気に入りのノートでやる気を出したりとか

ミルキーペンのピンクを誰にも使わせずに使い切ったら両想いと聞いて無駄に使ったりとか

仕事を頑張るために見た目100%で選んだヒールの靴で出勤していた。



共通しているのは美しい色とキラキラしているもの。


ネイリストとして独立して、アクセサリーを作り始め絵を描いてスマホケースにしたり、キャンドル作ったり

「本業がどれか分からないね」


なんて言われることも多かったけど私が作りたい世界はいつも美しい色ときらめきに突き動かされてて


表現できるならばすぐ動ける大人になっただけで今でも水晶玉を大切にしてた時と中身は一緒で好きなものは一貫してる気持ちがあった。




天然石って何だろう




初めて天然石を買ったのはまだ勤務ネイリスト3年目の時で、その時はレインボームーンストーンとストロベリークォーツのブレスレットを作ってもらった。ブレスレットは一度作ると組み替えられないので真剣に2時間悩んだ。



その1ヶ月後にお店を独立することになったし、当時の彼氏は夫になったので本当に石の力はあるのかもしれない。


でも私が天然石を集め出したのはやっぱり美しい色と輝きが好きだったから。


以前書いたこともあるけれど、天然石好きな人は主に3パターンに分かれると思っている。

鉱物好きな人、スピリチュアルが好きな人、宝石のようなキラキラが好きな人。


私は3番目の要素が強いので、天然石の購入を考えるお客様たちから「この石とこの石を組み合わせたら喧嘩しますか?」「この石はイエベには合いませんか?」と少しネガティブめな質問を頂くたびに小さな違和感を感じるようになっていた。


私が作りたい世界観


私は何か手に入れたいものがあるとか、自分の人生を変えたいとかそういったものは石の力もあるかもしれないけど基本的には行動でしか手に入らないと思っている。



「私のが先に思い付いてたのに」とか、「前から好きだったのに」は行動を正しい方向で早く多くした人の前では無意味で自分も学生時代から何度も後悔したからこそ、絶対これ!と思えた時にはすぐ動きたいし誰よりも行動したい。(でも全然足りない、やるしかない)



だけど足がすくんだり、億劫でやっぱり寝ちゃう日もあって、そういう時にお気に入りの美しいものを見て自分を勇気づけるものが私がJuveliaで作りたいものなんだと再定義できるようになった。

その事が少しずつ自分の中で理解できて言葉になってきたのがデコレーションボックスを作り出した時期。


このボックスを部屋に置いて朝起きた時目に入ったら「今日も頑張ろう」と思ってくれたらいいな。そう思って購入者様に送るポストカードの裏面にメッセージを入れました。


勘違いの才能



「自分でお店をしてるのってやっぱり昔からこういうことが得意だったんですか?」

と聞かれることがあるけど、今私がお店をしているのは勘違い能力が高いからだと思う。


別に才能と世間で言われものは自分にあると思ってないし、仮にあるとしたら後は思い込んだら諦めないしぶとさくらい。しぶとさは先天性ではないと思う。



勘違い能力としぶとさが強いので挫折したことも思い出せない。できるまでやるので挫折じゃない。

(むしろ経験値高まってラッキー!どんな名打者でも打率4割でも上出来だしね

世間が挫折って決めてくることがあったとしても、ポジティブな方向転換でしかない。



「私の作るもの絶対可愛い」

「私ならもっとお客さんにこういうサービスするのに」



親にも先生にも「そんな職業やっていけるわけない」と言われても自分だけは自分を信じられたのは、毎日「今日このお気に入り着けてるから私最強かもしれない」と思う勘違いの日々を重ねてきたからだと思う。



小学生の時に持ってた水晶玉は力はなかったのかもしれない。

そもそもそれを持ってる友達も多かったし、興味のない人からしたらただの透明の球体だ。

新しいノートにしたから成績が上がるわけじゃないし、ピンクのペンはキューピッドになってくれない。仕事には歩き慣れた靴で行くべきかもしれない。



だけど大事な試験の時、好きな人と初めて遊びに行く時、ほんの少し勇気を出したい時。

いつもお気に入りの美しいものが実力以上の力をくれた。



勿論パーソナルカラーを参考にもするけど「私の肌には似合わないよね」とか「もしかしたらよくないことが起きるかもしれない」と自分に小さな呪いをかけすぎないで欲しいなと相談いただくたびに感じる。




きっと直感的に好きだと思った美しさは、その人を形成してる「らしさ」が色んなところに既に散りばめられてるから似合うことが多いと思うし

「今日よくないこと起きたのはこのせいかも」と考えるより「やっぱ今日の私最高だな!!!!!!」と思う表情の方が圧倒的に魅力的で良いことも引き寄せられるはず。



同じくらいのラッキーが起きそうな時、さらに半歩前に出て引き寄せるくらいの気持ちになれるものを私はJuveliaの商品として作りたい。


見たら力が湧いてくる美しい色と輝きを届けられることが、近くに住んでなくても国が違っても出来るのならインターネットがある時代に生まれた自分はやっぱりラッキーだと思う。